光触媒は、太陽や蛍光灯の光(紫外線)が当ると防汚・消臭・抗菌などの効果を発揮する材料です。光触媒の効果を示す材料は色々ありますが、酸化チタンが最も優れています。また、酸化チタンは白色顔料として広く使用され、化粧品や食品添加物にも使用されている安全な物質です。

光触媒の原理

酸化チタンに太陽や蛍光灯に含まれる光(紫外線)が当ると、電子と正孔が出来ます。これらが水や酸素と反応すると、ヒドロキシラジカル(OH)やスーパーオキサイドアニオン(O2)などの活性酸素が生成されます。これらの活性酸素は強い酸化力を持ち、有機物の汚れや臭いを酸化分解し、細菌を死滅分解します。一般的に、光触媒と称されるのは、酸化チタン溶液です。
光触媒シリカゲルはこの溶液(佐賀県特許)をシリカ多孔体に含浸させた新しい商品です。 (佐賀県との共有特許品)

光触媒シリカゲル

光触媒シリカゲルは、シリカゲルの高い吸着性能、大きな比表面積を活用して、二酸化チタンを特殊な方法でコーティングした商品です。TSGは、吸着と優れた機械強度と耐水性及び耐熱性を併せ持ち、今までにない特徴を兼ね備えています。(本商品は、佐賀県との共同特許を有しています。)

光触媒シリカゲルの用途

•空気清浄機用

•水処理用

•ダイオキシン類の分解

グレード

 

品名
グレード
粒子サイズ
光触媒シリカゲル
TSG-H0408G
約4-8㎜
TSG-H0812G
約8-12㎜
TSG-H1518G
約15-18㎜

 

物性値 (例:TSG-H0812G)

 

見掛比重(g/ml)
0.52

 

重金属溶出試験 30日後 (例:TSG-H0812G)

 

カドミウム(ppm)
鉛(ppm)
0.1ppm以下
0.1ppm以下

 

ダイオキシン類の分解装置使用例

光触媒の原理と構成は?

水浄化システムは、光触媒シリカゲル及び紫外線ライトから成る極めてシンプルなシステムです。

水と酸素の存在下で、二酸化チタン触媒に紫外線を照射すると酸化力の強いラジカル水酸基(OH・)が生成します。このラジカル水酸基はさまざまな有機物を酸化して最終的に水と二酸化炭 素に分解します。

光触媒はこれまで水質中の化学物質や大気中の窒素酸化物などの汚染物質の浄化装置として開発されてきました。

装置模式図例

 

【装置容器】
耐腐食性に優れたステンレス鋼を使用しています。紫外線ランプ交換、触媒取り出しなどメンテナンスを考慮した構造です。ユニット化により、水量に応じて対応ができます。

【紫外線ランプ】
触媒の活性化に必要な波長380nm以下の紫外線を発生するランプを使用します。

【光触媒容器】
高い紫外線の透過力を持つ高品質な石英管を使用します。

水浄化システム装置実施例

水浄化システム装置実施例

 

 

【光触媒機能材(TSF)】

脱臭、殺菌、脱色等での分野に、高強度・高効率のセラミック骨材(TSF) (技術指導 :佐賀県窯業技術センター)

特徴

•セラミック骨材

•高強度、高効率の三次元網目構造

•高い有害物質分解除去率

•高い殺菌効率

•耐久性、低圧力損失

物性値

 

セル数 (100m/m)
20~35
見掛比重 (g/ml)
>0.5
空隙率 (%)
89
※空孔率ではありません
曲げ強度 (kPa)
350
※試料サイズ:
幅90㎜ 厚み13㎜
圧縮強度 (MPa)
1.7
比表面積 (㎡/g)
2~8

 

用途

高齢者福祉施設 病院 ペットショップ ホテル 喫煙コーナー等の空気浄化

ハウスダスト対策

使用例 空気殺菌脱臭器 (空気消毒器)
(空気中の浮遊菌の分解)

空気殺菌脱臭器

コンパクトで場所を取らない装置です

【シリカQ 光触媒】

シリカQ光触媒の素材は、100%シリカで優れた機械強度と耐水性、及び耐熱性を併せ持った今までにない特徴を兼ね備えています。シリカQ光触媒は、酸化チタンの粒子を独自の方法で担持させ、光触媒効果を一段とアップさせた商品です。

特徴

•強い強度

•強い耐圧性

•高い耐水性

•低価格(セラミックスと比較)

シリカQ光触媒の物理特性

グレード

品名
グレード
粒子サイズ
シリカQ光触媒
TSQ-H0305G
約3-5㎜
TSQ-H0608G
約6-8㎜
TSQ-H1215G
約12-15㎜

 

物性値 (例:TSQ-H0608G)

 

見掛比重(g/ml)
比表面積(㎡/g)
強度(MPa)
1.0 ~ 1.07
0.50
181(Av)

 

重金属溶出試験 30日後 (例:TSQ-H0608G)

 

カドミウム(ppm)
鉛(ppm)
0.1ppm以下
0.1ppm以下